YONONAKA批評 ―はだしのゲン―
昨年、広島原爆の状況を描いた
「はだしのゲン」のマンガをある小学校のPTAが
子どもに見せるべきではない!
と批判したニュースを何度か見た。
それを見て、戦争の風化が起こっていると
痛切に感じた。
戦争や原爆がいけないとあれほど主張しながら
事実に目を背けようとするのか?
私達の親や祖父の代が起こした戦争と言う不幸の事実に
蓋をするのだろうか?
しかし、それは間違っている。
戦争を、ただ持参な出来。醜い行いとしか捉えられなくなったら、
それは、風化である。まさしく戦争の風化現象である。
風化が起これば、次は忘却である。
忘却が起これば、噂が起こる。
噂が起これば、やがて実行される。
つまり、戦争の風化は実行の始まりに繋がる
ということを肝に銘じていただきたい。
だから、「はだしのゲン」は
日本国民全員が読むべき貴重な遺産だと思う。